An older woman in her seventies and a grown grandchild in narrow kitchen with a rice cooker on the counter

米寿のお祝いに、祖母へ孫から歌を贈るときの正直な話

執筆 田中 由紀 — Songive制作チームのソングライター

更新日 約8分で読めます贈る相手別

米寿 お祝い 祖母 孫から贈る歌は、八十八年と祖母の名前が入った一曲です。ただし八十八歳が心地よく聴ける歌には、テンポと言葉と音量の配慮がいります。ここでは私たちが実際に気をつけていることを、正直に書きます。

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実際にお作りした一曲です。名前の入った歌を聴いてみてください。
曲をつくる

米寿 お祝い 祖母 孫から贈る歌とは、八十八歳の誕生日に、孫の名前と祖母の八十八年をメロディに入れた一曲のことです。長寿祝いの中でも米寿は、孫が贈り主になる節目です。ただし、八十八歳が気持ちよく聴ける歌には、テンポをゆるめ、言葉をやさしくし、聴こえる音量にする配慮がいります。ここは正直に書きます。

米寿の歌とは: 祖母の名前、生きてきた年月、孫たちの呼び名を、ゆっくりとしたメロディに乗せた一曲です。食事会の席や、ご自宅で再生できます。黄色や金茶の祝いの席に、形の残らない贈り物として並びます。

長寿祝いのどこで孫が歌を贈るのか

米寿は、孫が贈り主になる節目です。還暦(六十)、古希(七十)、喜寿(七十七)、傘寿(八十)、米寿(八十八)、卒寿(九十)。日本の家族には、集まる日付があらかじめ決まっています。還暦や古希の頃は、まだ子どもが贈り主の中心でした。けれど米寿の席につく祖母の前には、もう大人になった孫が並んでいます。

米寿の祝いの色は、黄色や金茶です。「米」の字を分けると八十八になることから来ています。黄色いちゃんちゃんこや座布団を囲む食事会で、乾杯の前に流せる一曲があると、席の空気が変わります。

私たちのところに依頼が届くのは、たいていこんな場面です。

  • 料亭や祖母の家での食事会で、乾杯の前に孫から流したいとき。遠くに住む孫も名前だけは歌に入れられます。席に全員がそろわなくても、声の代わりになります。
  • 祖母が畑を続けていて、春の菜っ葉や秋の漬物を毎年孫に送ってくれるとき。その手の記憶を、そのまま歌詞にします。
  • 祖父が先に旅立っていて、祖母が一人になった家に、孫の名前がにぎやかに流れてほしいとき。静けさに、そっと名前を足します。
  • 耳が少し遠くなって、長い手紙やスピーチが届きにくくなったとき。短い言葉を、ゆっくり繰り返す歌の方が残ります。
  • 孫が五人、六人と増えて、一人ずつの贈り物を揃えるのが難しいとき。全員の名前を一曲にまとめます。
  • 祖母の実家が地方で、昔の言葉やなまりが耳に馴染んでいるとき。方言を一言だけ歌詞に入れると、表情が変わります。
  • 写真や品物はもう十分にあって、棚に置けないものを贈りたいとき。祖父母への歌のように、名前そのものを贈ります。
  • 二年後の卒寿(九十)も、きっと集まると分かっているとき。米寿を最初の一曲にして、次の節目へつなげます。

八十八歳のための歌は、ふつうの歌と何が違うのか

八十八歳が心地よく聴ける歌は、テンポをゆるめ、言葉を平らにします。ここは正直に言います。流行りのテンポのままでは、言葉が速すぎて届きません。私たちが米寿の依頼を受けたとき、まず落とすのは速さです。

歌詞も変えます。詩的で凝った言い回しより、祖母が毎日使っている言葉のほうが残ります。「いつもありがとう」「元気でいてね」。平易なほど、八十八年の耳にまっすぐ入ります。方言があれば、一言だけ混ぜます。「ばあちゃん」でも「おばあちゃん」でも、家でそう呼んでいる呼び方のまま歌います。

音量と声の高さも考えます。高すぎる声は聴き取りにくいことがあります。落ち着いた声域で、はっきりした発音にします。食事会のざわめきの中でも、名前のところだけは聴こえるように。

孫から贈る歌は、どうやって形になるのか

米寿の歌は、三つの手順で形になります。難しいことは一つもありません。

一、祖母のことを短く書きます。 畑のこと、漬物の味、玄関を開けたときの家のにおい、孫たちの名前。箇条書きでかまいません。あるお孫さんは三行だけ送ってくれました。「毎年ぬか漬けを送ってくれる」「花より団子が口ぐせ」「孫は七人、全員の名前を入れたい」。この三行で十分でした。

二、歌詞が届きます。 書いていただいた内容をもとに、歌詞ができあがります。読んでみて、言葉が硬ければ直せます。方言を足したい、名前の順番を変えたい——そういう希望も反映します。祖母の耳に届く言葉になっているか、ここで確かめます。

三、歌が仕上がります。 歌詞に曲がついて、一曲になります。依頼のページから始めて、仕上がりを受け取るまでの流れはこれだけです。食事会に間に合うよう、短い日数で届きます。日本語以外の言語にも対応しているので、海外に住む孫の名前も自然に入ります。

下の一曲は、名前の入った歌の例です。米寿のための歌も、こういう手触りで仕上がります。ゆっくりとした、名前のまわりがやわらかい歌です。

他の贈り方と並べてみる

米寿の贈り物には、いくつかの道があります。黄色い花束は定番で、料亭の席に彩りを添えます。けれど数日で枯れます。名入れの湯呑みや座布団は手元に残りますが、棚に増えていきます。市販の既成曲のカードは手軽ですが、祖母の名前は入りません。歌は、名前と年月が入って、形が残らず、何度でも再生できます。下の表で、それぞれの違いを並べました。

贈り方 祖母の名前が入る テンポの調整 形が残るか 孫全員の名前
Songiveの歌 入る ゆっくりにできる 音として残る 全員入れられる
Songfinch 入る(英語中心) 依頼次第 音として残る 相談が必要
既成曲のカード 入らない 固定 モノが残る 入らない
黄色い花束 入らない — 数日で枯れる —
名入れの湯呑み 名前が入る — 棚に残る 彫れる数に限り

依頼文に書くといいこと

  1. 祖母の呼び方。 家でそう呼んでいる名前をそのまま書いてください。「ばあちゃん」でも「お祖母ちゃん」でも。歌の中で一番やわらかく響くのは、毎日使っている呼び方です。「みよちゃん」と名前で呼んでいるなら、それを。

  2. 畑や台所の手仕事。 祖母が続けている作業を一つ書いてください。「春になると菜っ葉を送ってくれる」「ぬか床を五十年守っている」。手の記憶は、歌にすると祖母自身がすぐ分かります。

  3. 孫たちの名前と人数。 全員の名前を書いてください。七人いれば七人分。遠くに住んでいて食事会に来られない孫も、名前だけは席に並べられます。順番の希望があれば添えてください。

  4. 方言か口ぐせ。 祖母がよく言う一言や、地元の言葉を一つ。「花より団子」でも「無理せんでええ」でも。その一言が入ると、祖母の顔がほどけます。二年後の卒寿にも、同じ言葉でまた一曲作れます。

よくあるご質問

米寿の歌は、どれくらいゆっくりにできますか▾

八十八歳が言葉を聴き取りやすいテンポまで落とせます。流行りの速さのままでは言葉が届きにくいので、米寿の依頼では最初にテンポをゆるめます。はっきりした発音と落ち着いた声域で、名前のところが特に聴こえるように整えます。

方言を歌詞に入れられますか▾

入れられます。祖母が耳に馴染んでいる地元の言葉や口ぐせを一言添えると、表情が変わります。依頼文に「無理せんでええ」のような一言を書いていただければ、自然な場所に織り込みます。全部を方言にするより、一言だけのほうが届きます。

孫が何人もいます。全員の名前を入れられますか▾

全員入れられます。七人でも、遠くに住んでいて食事会に来られない孫でも、名前だけは一曲に並びます。人数と名前、希望の順番を依頼文に書いてください。一人ずつの贈り物を揃えるより、名前が全部そろった一曲のほうが祖母には伝わります。

食事会に間に合いますか▾

短い日数で仕上がるので、料亭やご自宅での食事会に合わせられます。依頼文を書き、歌詞を確認し、仕上がりを受け取る——この流れだけです。乾杯の前に流せるよう、日付を決めてから余裕を持って始めると安心です。

二年後の卒寿にも、また作れますか▾

作れます。米寿を最初の一曲にして、卒寿(九十)で同じ祖母に新しい一曲を贈る家族もいます。孫が増えたり、新しい口ぐせが生まれたりすれば、その分を足します。長寿祝いの節目ごとに、歌が一曲ずつ残っていきます。