
還暦祝いのプレゼントを子供から。赤いちゃんちゃんこの次に贈るもの
執筆 佐藤 健太 — Songive制作チームのソングライター
更新日 約8分で読めますシーン別
還暦は、家族が正式に祝う数少ない誕生日です。赤いちゃんちゃんこと食事会に、もう一つ加えられるものがあります。名入れの酒でも湯呑みでもない、その人のための一曲。制作チームが、実際どう作るかを正直に書きます。
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還暦祝いのプレゼントを子供から贈るなら、赤いちゃんちゃんこと食事会の次に置けるのが、その人のための一曲です。食事会の記念写真の前に流せます。届くまでおよそ一日、歌そのものは二分ほど。きょうだいが一つずつ思い出を持ち寄れば、それが歌詞になります。
還暦の歌とは: 満60歳の誕生日に、子供やきょうだいが贈る、その人だけを歌ったオリジナルの一曲です。干支が生まれた年に一巡して戻る「本卦還り」を祝うもの。名入れの品と違い、名前だけでなく、その人が歩いてきた時間を音にします。
還暦で、なぜ歌が残るのか
還暦は、日本の家族が形式ばって祝う数少ない誕生日です。60年で干支が一周し、生まれた干支に戻る。だから「赤ちゃんに還る」という意味で、赤いちゃんちゃんこを着ます。赤は魔除けの色でもあります。
ただ、その赤いちゃんちゃんこを、本人が少し照れくさく思うことも増えました。写真の一枚だけ着て、あとは脱いでしまう。代わりに赤いスニーカーを贈る、好きな赤ワインを一本添える。そういう「赤の言い換え」が広がっています。
歌は、その延長にあります。着るものでも飲むものでもなく、席で一度流れて、あとはスマートフォンに残る。食事会が終わってから、何度でも聴ける。私たちがこれまで作ってきて、いちばん長く手元に残るのは、たいていこの手のものです。
子供から贈る歌は、実際どう作るのか
手順そのものは、驚くほど短いです。私たちが向こう側で何をしているかは、気にしなくて大丈夫です。あなたがすることは三つだけです。
まず、その人のことを短く書く
最初にすることは、お父さん・お母さんについて数行を書くことです。フォームの「その人について」の欄に、思い出や口ぐせを入れる。たとえば「毎朝五時に起きて庭の水やりをする」「単身赴任が長かった」「孫の名前を呼ぶときだけ声が高くなる」。うまい文章はいりません。事実がいくつかあれば十分です。詳しくはオリジナルソングの作り方にもまとめてあります。
次に、歌詞が届く
書いた内容をもとに、歌詞が先に上がってきます。ここであなたは読んで、直したいところを伝えられます。「この一節は事実と違う」「もっと穏やかな言い方に」。還暦の場合、この段階の確認が意外と大事です。まだ現役で働いている親に「お疲れさま、ゆっくり休んで」という引退の調子を出すと、ずれることがあるからです。歌詞のうちに気づけます。
最後に、完成した歌が届く
歌詞が決まると、二分ほどの一曲になって手元に届きます。おおよそ翌日には受け取れます。食事会の日程に間に合わせたいなら、数日前に一度書いておけば安心です。届いた歌はダウンロードできるので、当日は料亭やホテルの席でスマートフォンから流すだけ。記念写真を撮る直前に流す家族が多いです。
きょうだいで、どう分担するか
還暦の費用は、きょうだいで出し合うことが多いものです。歌も同じように分けられます。おすすめは、一人が一つずつ思い出を持ち寄る形です。
LINEのグループに、それぞれが親のエピソードを一つ書き込む。長男は「昔よく連れて行ってくれた釣り」、次女は「反抗期にかけてもらった一言」、末っ子は「最近の口ぐせ」。集まった三つ四つを、そのまま「その人について」の欄に貼れば、歌詞のもとになります。声だけでなく、それぞれの視点が入るのがいい。
そして食事会の当日は、いちばん上の子がカードを読み上げてから歌を流す、という流れが落ち着きます。役割が自然に決まります。ちょうどこの秋は、お母さんへの誕生日に贈る歌を考える方も増える時期です。還暦もその延長で考えてもらえます。
ほかの贈り方と、正直に比べる
食事会に添えるものは、いくつも選べます。名入れの酒は定番で、確実に喜ばれます。ただ飲み終われば残るのは瓶だけ。花束は華やかですが、当日限りです。写真アルバムは手間がかかり、開くのは節目だけ。既存の曲のカバーやプレイリストは手軽ですが、その人のことは歌っていません。オリジナルの一曲は、その人の時間を歌詞に入れられて、当日流せて、あとも残る。それぞれ良さが違うので、表にしました。
| 贈り方 | その人を歌えるか | 食事会で流せるか | あとに残るか |
|---|---|---|---|
| Songiveのオリジナル一曲 | 歩んできた時間を歌詞に | 二分ほど、写真の前に | 何度でも聴ける |
| 名入れの酒 | 名前だけ | 乾杯で | 飲み終われば瓶 |
| 花束 | いいえ | 当日の彩り | 数日 |
| 既存曲のプレイリスト | いいえ | 流せる | 残るが本人の歌ではない |
| 手書きの手紙 | 気持ちは伝わる | 読み上げられる | 手元に残る |
迷ったら、実際に一曲を頼んでみる画面で書き出すのがいちばん早いです。
「その人について」に、何を書くといいか
繰り返してきた習慣を一つ。 毎朝の庭仕事、日曜の早朝ランニング、定年後に始めた蕎麦打ち。長年続けてきた小さな行いは、その人の輪郭になります。「父は二十年、毎週日曜に川へ通っている」と書けば、歌の背骨になります。
家族だけが知る呼び方や口ぐせ。 電話を切るときの決まった一言、孫を呼ぶときの声。ほかの人には意味がなくても、席に座る家族全員がわかる。その一言が入ると、歌が急にその家のものになります。
越えてきた時間を一つ。 単身赴任の長さ、転職、家を建てたこと。苦労を並べる必要はありません。「三十年、同じ工場で働いた」と一行あれば、60年という数字に重みが出ます。
これから伝えたい願いを一言。 ただし現役の親なら「まだまだこれから」の調子で。引退を前提にしないほうが、多くの場合しっくりきます。「これからも一緒に」くらいの短い言葉が、いちばん残ります。
下に置いた例の歌も、家族が送ってくれた数行の思い出から始まりました。うまく書けているかどうかは関係ありません。事実がいくつかあれば、私たちがそこから一曲にします。
よくあるご質問
還暦祝いの歌は、いつまでに頼めば食事会に間に合いますか▾
歌はおおよそ翌日には届くので、食事会の数日前に書いておけば安心です。歌詞の確認を挟みたい場合や、きょうだいで思い出を集める時間を考えると、一週間ほど前から準備すると余裕があります。当日はダウンロードした音源をスマートフォンから流すだけです。
まだ働いている父に、引退のような歌詞になりませんか▾
歌詞は完成前に読んで直せるので、引退の調子を避けられます。現役の親には「お疲れさま」より「まだまだこれから」の言い回しが合います。「その人について」の欄に、今も続けている仕事や趣味を書いておくと、その方向で仕上がります。
きょうだい何人かで一緒に頼めますか▾
はい、一人が一つずつ思い出を持ち寄る形がおすすめです。LINEなどでそれぞれのエピソードを集めて、「その人について」の欄にまとめて入れるだけ。長男の視点、末っ子の視点が一曲に混ざり、費用も分け合えます。当日はいちばん上の子がカードを読んでから流す流れが落ち着きます。
赤いちゃんちゃんこを本人が嫌がる場合、歌でも代わりになりますか▾
はい、着るものが照れくさい方には、席で一度流れてあとに残る歌が向いています。赤いスニーカーや赤ワインといった「赤の言い換え」に、その人を歌った一曲を添える家族が増えています。写真の一枚だけちゃんちゃんこを着て、あとは歌を流す、という組み合わせもよくあります。
文章を書くのが苦手でも大丈夫ですか▾
大丈夫です。うまい文章はいりません。習慣を一つ、口ぐせを一つ、越えてきた時間を一つ、事実を並べるだけで十分です。それをもとに私たちが歌詞にして、届いたあとに直したいところを伝えてもらえます。