結婚式スピーチの代わりの歌は、どんな場面で選べるか

結婚式スピーチの代わりの歌は、どんな場面で選べるか

著者 田中 由紀Songive 制作チームのソングライター

更新日 読了 約 8 分ガイド

結婚式スピーチの代わりの歌は、言葉が苦手な人や緊張しやすい人にとって、気持ちを伝える別の道です。向く場面と向かない場面があります。段取りと書き方を、制作チームの視点で正直に並べます。

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実際にお作りした一曲です。まず聴いてみてください。
曲をつくる

結婚式スピーチの代わりの歌は、マイクの前で言葉を並べる代わりに、一曲を流して気持ちを伝える方法です。緊張で声が震える人、書いた原稿を読み上げるのが苦手な人、そして贈る相手が長い挨拶より歌を喜ぶタイプのとき。この三つが重なると、歌のほうがよく届きます。ただし万能ではありません。向く場面とそうでない場面を、はっきり分けて考える必要があります。

結婚式スピーチの代わりの歌とは: 新郎新婦や来賓へのメッセージを、話す言葉ではなく歌詞と音にして届ける演出です。二人の名前や思い出を歌に入れ、披露宴の一場面で流します。スピーチの緊張を避けつつ、気持ちの中身は残せます。

そもそも歌で代えていいのか

答えは、条件つきでイエスです。すべての式で歌が正解になるわけではありません。判断の分かれ目は、話す人の性格と、相手の好み、そしてその式の空気です。

たとえば、人前で話すのが本当に苦手な兄が、妹の披露宴で挨拶を頼まれたとします。原稿を書いても、当日は一行目で詰まる。そういう人にとって、歌は逃げ道ではなく、むしろ誠実な選択です。声を震わせながら読むより、二人の名前が入った一曲を流したほうが、伝えたかったことがまっすぐ届きます。

逆に、話すのが得意で、その場の空気を読んで言葉を紡げる人なら、生のスピーチのほうが強いこともあります。歌はあくまで選択肢のひとつ。無理に流行りだからと選ぶものではありません。

スピーチ・歌・ムービーを並べて比べる

披露宴で気持ちを伝える方法は、大きく三つあります。従来のスピーチ、歌、そしてプロフィールムービーのような映像。それぞれ得意な場面が違います。下の表は、贈る側の負担と、相手への届き方で並べたものです。

生のスピーチは、その場の温度を乗せられるのが強み。ただし当日の緊張に弱く、やり直しがききません。歌は、事前に仕上げておけるので当日の不安がなく、名前を歌に入れれば相手の心に残ります。ムービーは写真や映像で場を盛り上げますが、個人へのまっすぐな言葉としては薄まりがちです。市販の楽曲を流すのは手軽ですが、二人だけの物語は入りません。

方法 当日の負担 相手への届き方 二人だけの物語
生のスピーチ 大きい(緊張・アドリブ) その場の温度が乗る 話す内容しだい
Songive の歌 ほぼなし(事前に完成) 名前と思い出が歌に残る 歌詞に織り込める
Songfinch ほぼなし 一曲として届く 対応言語が限られる
Suno で自作 中(自分で作り込む) 仕上がりは腕しだい 自分で書けば可
プロフィールムービー 中(編集の手間) 場は盛り上がる 映像中心で言葉は薄い
市販曲を流す 小さい 雰囲気は出る 入らない

Songive は、贈る相手のことを短く書いて渡すと、その人の名前や思い出をサビに置いた一曲が届くサービスです。数日で仕上がり、日本語はもちろん複数の言語に対応します。詳しくは結婚記念日のオリジナルソング名前入りの歌の作り方のページで、実際の流れを見られます。

式のどこで、どう流すか

歌を選んだら、次は段取りです。ここを外すと、いい歌でも宙に浮きます。

流す場所を決める。 定番は、歓談中や、両親への手紙の前後、あるいは新郎新婦の再入場のタイミングです。スピーチの持ち時間にそのまま歌を当てるのが自然。司会者と事前に打ち合わせて、進行表のどこに入れるか決めておきます。曲の長さは一番とサビだけで十分。二分前後に収めると、場が間延びしません。

ひとこと添えるか決める。 歌をいきなり流すより、贈る本人が「言葉より歌のほうが伝わると思って」と一言だけ前置きすると、場が受け止めやすくなります。マイクが苦手なら、その一言だけを司会者に代読してもらう手もあります。

音源を会場に渡す。 当日慌てないよう、音源のデータは前もって会場の音響担当に渡し、音量と再生のタイミングを確認しておきます。スマートフォンから流すのは避けたほうが無難です。

歌詞に何を書くか

歌詞の中身は、二人だけが知っている時間から選びます。一番とサビで一曲になるので、詰め込みすぎないのが肝心です。ここに何を入れるかで、歌の届き方が決まります。

  1. 二人の名前と、呼び合っている愛称。 戸籍の名前より、普段の呼び名のほうが場を和ませます。「けいちゃん」「まーくん」といった呼び方をサビに置くと、聞いている二人がすぐに顔を見合わせます。

  2. 出会いか、決め手になった小さな出来事。 プロポーズの大きな瞬間より、付き合いはじめの何気ない一日のほうが歌に向きます。傘を貸した雨の日、深夜のラーメン、そういう一場面を一行で。

  3. 贈る本人と二人の関係。 兄から妹へ、親友から新婦へ。どの立場から歌っているかが伝わると、歌に体温が出ます。「小さいころ泣き虫だった君が」といった、その人しか言えない一行を。

  4. これからへの短い願い。 大げさな祝辞はいりません。「ふたりの台所が、いつも湯気で曇っていますように」くらいの、小さくて具体的な願いのほうが心に残ります。

一番大事な段取り

歌の失敗のほとんどは、内容ではなく段取りで起きます。中でも致命的なのは、新郎新婦への完全なサプライズにすること。

進行を乱すと会場が困りますし、二人が驚きすぎて泣き崩れて式が止まることもあります。少なくとも、歌を流すという事実だけは、事前に本人か幹事に伝えておくのが安全です。歌詞の中身までは伏せておいてかまいません。

上に置いた例の一曲は、長く連れ添った二人のために、贈り主が送ってくれた三つの言葉から作ったものです。名前が自然にサビへ収まると、こういう空気になります。作り方の流れは歌のブリーフに何を書くかにまとめてあります。実際に始めるときはオリジナルソングの制作ページから、贈る相手のことを短く書くところが入り口です。

よくあるご質問

結婚式でスピーチを歌に代えても失礼になりませんか

多くの場合、失礼にはなりません。むしろ言葉が苦手な人が無理をして詰まるより、誠実に伝わることがあります。ただし式の格式や親族の考え方によっては、生の挨拶を望まれる場もあります。事前に新郎新婦や幹事に相談しておくと安心です。

歌はどのくらいの長さがいいですか

一番とサビだけの二分前後が目安です。披露宴は進行が詰まっているので、長い曲は場を間延びさせます。伝えたいことを絞り、名前と思い出を短く織り込むほうが、かえって心に残ります。

新郎新婦へのサプライズにしても大丈夫ですか

歌を流すという事実だけは、事前に本人か幹事に伝えておくのが安全です。歌詞の中身は伏せておいてかまいません。完全な不意打ちは進行を乱したり、二人が動揺して式が止まることがあるためです。

歌を流すときに何か一言添えるべきですか

短い前置きがあると場が受け止めやすくなります。「言葉より歌のほうが伝わると思って」といった一言で十分です。マイクが苦手なら、その一言だけを司会者に代読してもらう方法もあります。

式までにどのくらいで用意できますか

Songive では、贈る相手のことを短く書いて渡すと、数日で歌が届きます。まず歌詞を確認でき、そのあと仕上がった一曲を受け取れます。当日の音響確認まで見込んで、式の二週間ほど前には音源を手元に置いておくと落ち着きます。